基礎知識コラム

保育士の転職理由TOP3

「保育士として働いているが、仕事に自信が持てない。」
「ほかの保育士さんも同じような境遇なの?」
そういった疑問をお持ちの保育士さんいるのではないでしょうか?

今回は、東京都福祉保健局が実施したアンケート調査の結果をもとに、実際の転職理由TOP3についてご紹介したいと思います。

1位:職場の人間関係 (34%)

職場の人間関係で退職をした人は、全体の34%ものぼり、およそ退職者の3人に1人は、この問題を抱えていることになります。
上司との人間関係や、園長の保育方針の違いなどで、勤めづらくなってしまうという方は多いのではないでしょうか。
また、園内だけでなく保護者の方とのトラブルが多いのも保育士の悩みの一つであると思います。

2位:給料が安い (29%) 

次いで意見が多かったのは給与面で、給料が安いことに不満があり退職をした人は29%という結果になりました。
保育士はサービス業であり、「月謝」をいただきサービスを提供する業種であるのですが、この「月謝」は公定価格で決まっているため給与があがりずらいのです。

3位:仕事量が多い (28%) 

最後に僅差で3位となったのは、仕事量が多いことでした。
保育士は朝から夕方まで保育の仕事をする以外に、事務作業や行事の準備などをしなくてはいけません。
子供たちを預かる間は、子供たちから目を離すことができず、残った事務作業を時間外に行う例は少なくないようです。
また、人手が不足していることも、自分に回ってくる仕事量が多くなる原因とも考えられるでしょう。

健康上の問題や、保育方針の問題を差し置いて、これらの項目が上位にランクイン。
労働条件や人間関係の不満は、なかなか自分の力で解決するのは難しいと思います。
そんな時は、働く環境を変えるためにも転職を選択肢の一つとして考えてはいかがでしょうか?

参考: 平成30年東京都保育士実態調査報告書